グリストラップの代表的な種類
飲食店に欠かせない設備であるグリストラップ。これには、以下のような種類があります。
屋内埋設型(浅型、深型)
屋内埋没型は、グリストラップを厨房などの床下に埋めこむタイプです。建物の外にグリストラップを設置するスペースがない場合に、この屋内埋設型がよく採用されます。このタイプには浅型と深型があり、清掃がしやすい浅型が好まれる傾向にあります。屋内埋設型は、導線を崩さずに設置できることが大きなメリットです。
屋外埋設型
屋外埋設型は、屋外に設置するタイプのグリストラップです。屋外におくことが出来るため、グリストラップの臭いが気にならないという大きなメリットがあります。仮に害虫が発生してしまっても、外なので対処もしやすいでしょう。また、広いスペースに設置できるため容量が大きいグリストラップを選ぶことが可能です。
屋内床置き型
屋内床置き型は、店舗内の床に置くタイプのグリストラップです。床下に埋め込むわけでも、屋外に設置するわけでも無いため、ある程度の場所をとるというデメリットがあります。もともと飲食店ではなかった店舗の場合、床下や屋外に設置するスペースが無いことが多くあります。その場合でも、屋内床置き型ならグリストラップを設置するための工事がいらないというメリットがあります。
グリストラップの素材別の種類
グリストラップは素材によっても種類があります。
FRP製
FRPとはFiberglass Reinforced Plasticsの略で、『繊維強化プラスチック』のことです。これはお風呂の浴槽に使われる素材といえばイメージしやすいでしょうか。このFRP製のグリストラップは他の製品よりも価格が安く、腐食する心配がないことが大きな特徴です。その分強度や熱への耐性ではほかの製品に比べて弱く、傷がつきやすいといったデメリットがあります。
ステンレス製
ステンレスはシンクなどの水回りでよく使われる素材です。鉄やクロムとの合金で成り立っているため、プラスチックであるFRPよりも丈夫なのが特徴です。強度があり、FRP製のグリストラップに比べて傷がつきにくく、水漏れもしにくいので、大型のグリストラップに使われます。その分、価格が高くなってしまうことや、1度腐食すると元に戻しにくいといったデメリットもあります。
コンクリート製
コンクリート製のグリストラップは、FRP製やステンレス製に比べて非常に少ないものの存在はします。コンクリート製のグリストラップの場合、地面に穴をあけ、そこをコンクリートで固めてグリストラップにするため、設置するには広いスペースが必要です。そのため、スペースや用途に合わせてオーダーメイドすることが出来ますが、コンクリート製なので経年劣化が早いというデメリットがあります。
飲食店のタイプによるおすすめグリストラップ
ここからは、飲食店のタイプ別におすすめのグリストラップの種類を紹介していきます。
小規模な飲食店の場合
比較的小規模な飲食店の場合、グリストラップを設置する大きなスペースをとるのは難しくなります。そのため、おすすめなのは屋内床置き型か屋内埋設型の2つです。屋内床置き型は、小さいタイプも多いため、厨房のスペースを使って設置できます。また、屋内埋設型も浅型のものなら設置しやすいでしょう。
大規模な飲食店の場合
大規模な飲食店の場合は、屋外埋設型がおすすめです。グリストラップは臭いがしてくることがあったり、清掃の手間などがあるため、飲食店の場合は可能なら出来るだけ外に設置した方が良いでしょう。大規模な飲食店なら、外にスペースを作ることができる場合が多いので、こうした屋外埋設型を選ぶようにしましょう。
建物外に設置するスペースがない場合
建物外に設置するスペースがない場合は、屋内埋設型を選びましょう。置き型でも良いですが、邪魔に感じることが多いでしょうから、床下にスペースを確保できるならば屋内埋設型がおすすめです。
飲食店ではない建物を飲食店にする場合
もともと飲食店ではない建物を飲食店にする場合は、屋内床置き型がおすすめです。特に居抜き物件を飲食店にする場合、前のテナントが別分野だと床下にグリストラップを設置するスペースがないことが多いです。そういう場合でも屋内床置き型なら、設置することができるでしょう。
グリストラップのことならグリトラマンへ
いかがでしたか。飲食店に必須のグリストラップには様々な種類があり、飲食店の大きさなどタイプによって最適なグリストラップを選ぶ必要があります。また、グリストラップは設置するだけではなく、定期的なプロの清掃が必要となるため、グリストラップのことでお悩みの際はぜひグリストラップのプロである『グリトラマン』にご相談ください。清掃など、様々なグリストラップのお悩みをサポートします。本記事が皆様の参考になれば幸いです。