ダクト

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ダクトとは、空気やガスを運ぶための管のことです。主に換気、空調、排煙、排気、給気などの目的で使用されます。快適で安全な空間を作るために重要な役割を果たしています。

ダクトのメリット・デメリット

メリット

  • 室内の空気環境を改善できる。
  • 効率的な空調・換気が可能。
  • 工場や厨房などの安全性を高める。

デメリット

  • 施工やメンテナンスにコストがかかる。
  • 適切な設計をしないと、騒音や空気の流れの問題が発生することがある。
  • 長期間メンテナンスをしないと、ホコリやカビが溜まりやすい。

ダクトの種類

空調ダクトビルや住宅の換気システムで室内の空気を入れ替えるためのダクトです。
給気ダクト外気や空調機から新鮮な空気を室内へ取り込むダクトです。
換気ダクト給気ダクトに対して、室内から空調機へ空気を引き込むダクトです。
排煙ダクト火災時に煙を屋外へ排出するためのダクトで防火設備と連動することが多くみられます。
外気取り入れダクト室外から外気を空調機に取り込むダクトです。
厨房用ダクト飲食店や家庭のレンジフードに接続され、調理時の煙や臭いを排出します。
工場用ダクト工場の生産設備で発生する粉じんやガスを排出するために使われます。
排気ダクト室内の汚れた空気を排出して新鮮な外気を取り入れる、空気のスムーズな循環を担うダクトです。
厨房用ダクト飲食店や家庭のレンジフードに接続され、調理時の煙や臭いを排出します。
産業ダクト工場の生産設備で発生する粉じんやガスを排出するために使われます。

ダクトの形状

スパイラルダクト渦巻き状の金属製ダクトで、耐久性と気密性が高いです。
角ダクト(四角ダクト)空間の有効活用がしやすいが、加工や設置に手間がかかります。
丸ダクト丸い形状のダクトで、さらに円形のスパイラルダクトや楕円形のオーパルダクトなどに分類されます。
フレキシブルダクト柔軟性があり、狭いスペースや複雑な経路に適しています。

ダクトの構成要素

エルボ(曲がり部分)ダクトの方向を変える部材です。
ダンパー(風量調整・防火用)空気の流れを調整したり、火災時の煙の拡散を防ぐ装置です。
フィルター空気中のホコリや異物を除去する装置です。
サイレンサー(消音装置)ダクト内の騒音を低減する装置となります。

ダクトの材質

亜鉛鉄板亜鉛でメッキ加工された鋼板で従来から、空調ダクトや換気ダクトに多く使われています。
鋼板板状へ圧延加工された鋼材で、強度や耐久性、防火性に優れています。
ステンレス鋼板耐腐食性に優れており、塗装いらず光沢感を生かせる材質です。
ガルバリウム鋼板メッキ金属として主にアルミニウムを使用し高い防食性を持ちます。
塩ビライニング・塩化ビニール板亜鉛鉄板やステンレス鉄板に塩ビフィルムを積層したものです。
グラスウールボードガラス繊維の綿材料を板状にした材質で、断熱性と吸音性に優れています。
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