近年のエアコンは高度な技術とさまざまな機能の搭載によってお手入れがらくにできること、省エネであることから本体価格が高めとなっています。
近年のエアコンの傾向
従来のエアコンは、部屋を涼しくするだけの機能が中心でしたが、技術やAIの発達によって高効率なインバーター技術や断熱素材が使用され、省エネ性を高めています。
またプラズマクラスターやナノイーといったフィルター自動掃除やウイルス対策機能が搭載されている機種が多くみられるようになりました。人感センサーや日射センサーなどの快適運転で快適な運転を実現しています。
また10年以上使用できる設計のため、高品質で耐久性の高いな部品で作られており、信頼性が高くなっています。特に室外機は外気環境に耐えられるよう、防錆加工や頑丈な構造が採用されています。
大手メーカーは性能向上や新技術の開発に多額の費用を投じており、これらが価格に反映されています。
エアコン本体の相場
エアコンの値段は、対応畳数や付加価値が増えるほど値段も高い傾向にあります。
6~8畳 | 6万円~ |
10~12畳 | 9万円~ |
14~16畳 | 12万円~ |
18~23畳 | 18万円~ |
26畳以上 | 20万円以上 |
一般的な相場として上記が参考となります。これらに自動清掃機能や人感センサーなどが搭載されると本体価格はあがっていきます。またエアコンは本体価格だけで完結せず、設置工事の費用がかかります。
エアコン取付工事費相場
エアコンは設置するための工事費用がかかります。
1階に標準的に取り付ける工事の場合 | 10,000~20,000円 |
特殊工事 | 配管延長や2階にとりつけるなど高所作業が必要な場合は、上記の費用に追加料金が発生することがあります。 |
エアコンの設置には、電気配線、ドレン配管、冷媒ガス充填など、専門的な知識と技術が必要です。特に冷媒の取り扱いは法規制があり、資格を持つ業者が行う必要があります。そのため、自身が資格を持っていない限りは工事を依頼する必要があるのです。
また設置場所や建物の構造によって工事の難易度が異なり、追加費用が発生することがあります。エアコンの本体は2階で室外機を1階に設置する際には配管延長、高所作業などが例です。その他、機材や材料費、使用する配管や電線、断熱材などの材料費も工事費に含まれます。
また、真空ポンプや冷媒回収装置などの高価な工具を使う必要があります。施工ミスやトラブルに対する保証を提供するためのリスクが費用に含まれている場合もあり、これらすべてを含めたものが取り付け工事費用となります。
エアコン(本体価格 + 工事費)を安くする方法
エアコンは本体と工事費を合わせたものが全体の金額となります。たとえば、6畳用のエアコン本体60,000円を購入すると、それに工事費20,000円を足した80,000円が総購入額となるのです。少しでもそれらの費用を抑えるためのポイントを紹介します。
セール時期を狙う
エアコンの本体をセール価格で販売する場合があります。店舗によって時期や値下げ率には、違いがあるため複数店舗をチェックするといいでしょう。家電量販店では決算時期などに決算セールや在庫処分セールなどがおこなわれる場合もあります。
新生活に向けてのセールやボーナス時期、またブラックフライデーなどさまざまなイベントに合わせてセールがおこなわれる可能性が高いといえます。インターネットでの購入も同様です。
型落ち
型落ちを選ぶこともポイントのひとつです。型落ちとは、現行品ではない旧機種のことを指します。新機種が出たときに売れ残っている商品は、型落ち品となり、現行品よりも安く手に入る可能性があります。
落ちエアコンが最もお得に購入できる時期はモデルチェンジ前の在庫処分時で、2月〜3月です。他にも型落ちエアコンをお得に購入する方法としては、取り付け工事会社の中古の型落ちエアコンを狙うという方法もあります。一般的に2~3万円の割引が多いようです。
取り付け業者の価格比較をする
取り付け業者によって費用は大きくかわります。エアコン取付工事の実績が多く、詳細が書かれた明瞭な見積りを提出してくれ、アフターサービスがあるのかなど、事前に知っておくためにもいくつかの業者を比較検討するといいでしょう。
ただ工事費用が安くても、やはり口コミなどを参考にすることが重要です。取付作業が雑であればその後のエアコンの動作にも影響を及ぼすからです。
まとめ買いのほうが値引きしてもらいやすい
家電量販店の場合、複数購入するほうが、1台あたりの値段は安くなる傾向があります。期間限定で、3台以上購入で、最も安い1台が半額になる、などのキャンペーンが開催されたり、工事費用が割引されるキャンペーンがあったりします。
これらを上手に利用することで考慮すると、購入時に本体価格と工事費を総合的に比較することが重要です。
中古を検討
エアコンはリサイクルショップなどで中古品を購入することもできます。中古品の中には、1シーズンしか使われなかったような新品に近いものを見つけることも可能で、非常によいコストパフォーマンスです。
エアコンの中古品は販売前提で厳選したエアコンを丁寧に取り外し、買い取りします。それらを整備専門工場で丁寧に分解して洗浄、整備、点検をしているので、新品にも劣らないような状態のものとなる場合もあります。
エアコンを買う時期の注意点
エアコンを安く買う方法を紹介しました。ここではエアコンを買う時期について注意点をおさえておきましょう。時期によっては価格や品揃え、設置スケジュールに影響を及ぼす可能性が高いためです。
7~8月
いわゆるエアコンにとって、真夏の繁忙期となります。エアコン需要が最も高まる時期で、価格が上がりやすく、セールや値引きが少ないことが多いです。
また、設置工事も混み合うため、希望の日程で設置できない可能性があります。
新製品発売直後
エアコンの新製品が発売されたばかりの時期となる4月~6月は価格が高い傾向があります。最新機能を必要としない場合は、新製品が市場に出回ったあと、型落ちモデルが値下げされる時期を狙う方がコスパが良いです。
急な需要が高まる時期
猛暑や寒波が予想される直前や、災害などで特需が発生した場合は予想よりも需要が高まる傾向があるため、価格が高騰する可能性があります。
もしエアコン購入を検討している場合は、自分の必要性や予算に合わせて、適切な時期を選ぶことが大切です。
まとめ
エアコンを選ぶ際には、部屋の広さや使用目的、必要な機能を考慮し、最適な製品を選ぶことが重要です。また、設置工事費用やランニングコストも合わせて検討すると良いでしょう。
費用をおさえてエアコンを購入したい場合にはの機能がシンプルなものや、型落ちモデルを選び、購入のタイミングに注意するといいでしょう。