飲食店のグリストラップから悪臭?改善策について

グリストラップの臭いの原因

飲食店に欠かせない設備であるグリストラップは、放置しておくと悪臭が発生することがあります。これらの悪臭が漂っていると、様々なトラブルにつながりかねません。これらの臭いの原因には、主に以下の2つがあります。

スカム

スカムはグリストラップの上部にたまる油脂分のことです。泡状のかたまりとなっているので、グリストラップを開けると溜まっているのが確認できるかと思います。これらの油は放置すると悪臭を放つだけではなく、気化して排水管内に固着したり、つまりの原因になることがあります。

スラッジ

スラッジは、グリストラップの底にたまる汚泥のことです。これらの汚泥はグリストラップ内の細かいゴミや廃棄物が沈殿して出来ます。これらのスラッジは目で確認するのが難しく、気づいたらグリストラップの底に大量に溜まっていることがあります。時間が経つごとに酷い悪臭を放つようになるので、定期的に回収しなくてはなりません。

グリストラップの悪臭によるトラブル

グリストラップ内のスカムやスラッジを放置することで発生する悪臭は、飲食店に以下のようなトラブルを引き起こします。

お店の評価が下がる

グリストラップから漂う悪臭はひどいものです。味や衛生環境が大切な飲食店でこういった悪臭が漂っていると、店の評判を大きく落とす可能性があります。料理は香りも重要な要素ですし、わざわざ臭い空間で食事をしようとは思いませんよね。客足が遠のくことを防ぐためにも、臭いが出る前にグリストラップの清掃を行う必要があります。

害虫が発生する

グリストラップから漂う悪臭につられて害虫が発生するようになります。こういった害虫が店の中にまで現れた場合、従業員にとってもお客様にとっても印象は良くありません。万が一食事の中に害虫が混入していまうと、場合によっては訴訟や営業停止など大きなトラブルになるでしょう。害虫が発生しはじめたら早急にグリストラップの清掃や害虫駆除などをする必要があります。

食中毒などの衛生問題が起きる

飲食店は食べ物を扱う場所のなので、特に衛生環境には気を配らなくてはなりません。そういった環境で悪臭が漂い害虫などが湧くようになると、衛生環境を保つことができなくなります。例え衛生環境が問題ないとしても、店内に悪臭が漂っているだけで不衛生な印象になります。仮に害虫が厨房に発生してしまうと、食品に混入したり、食中毒の原因にもなるため危険です。

グリストラップの悪臭対策

グリストラップから悪臭を発生させないためには、以下の対策が必要となります。

毎日の清掃

グリストラップ内の清掃はなるべく毎日行うことが大切です。中でも第1槽目にあるバスケットには生ごみや異物が毎日溜まっていきます。これらを回収するようにしましょう。バスケット内のゴミは自治体にもよりますが一般ごみとして捨てられる場所が多いので、ゴミをためてしまわないように注意しましょう。グリストラップ内は汚れているので、作業する時は必ずゴム手袋などを着用してください。

プロによる定期的なグリストラップ清掃

グリストラップは第1槽目から第3槽目まであります。第1槽目にあるバスケットは誰でも清掃できますが、その他の部分を素人が清掃するのはとても難しいでしょう。グリストラップ清掃のプロであれば、専用の道具を使って全体を綺麗にしてくれますし、一般ごみとして捨てることが出来ない産業廃棄物も回収してくれます。定期的なメンテナンスをしてくれるコースもあるため、飲食店に関わる方はこういったサービスを利用すると良いでしょう。

消臭剤などを使う

応急処置的な方法ですが、消臭剤を使うのも良いでしょう。定期的にグリストラップの清掃をしている場合は、臭いを予防する目的で使うのもおすすめです。その際はグリストラップの周辺や店内に消臭剤を置いておくと良いでしょう。ただし、本格的な悪臭が漂ってからは消臭剤では対処しきれないので、プロに清掃を依頼するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか。飲食店に設置してあるグリストラップは定期的な清掃を怠ると、悪臭が漂うことがあります。悪臭を放置しておくと、飲食店の評判が下がったり害虫が発生して深刻なトラブルになりかねません。こういった悪臭を防ぐためには毎日の清掃、プロによる定期的な清掃、消臭剤を活用するなどの対策が必要です。飲食店に関わる方は、ぜひ本記事で紹介したこれらの対処法を参考にしてみてください。