グリストラップから出たゴミ(汚泥)はどう捨てればいい?

グリストラップから出るゴミの種類

グリストラップから出るゴミは、以下の2つです。

生ごみ

グリストラップの第1槽目にあるバスケットの中には、生ごみなどが溜まっていきます。これらは一般ごみとして処理することが可能です。

油や汚泥

グリストラップの第1槽目~第3槽目には汚泥や油がたまっています。これらは産業廃棄物として扱われるため、一般ごみとして処理することはできません。もしもこれらのゴミを一般ごみとして処理してしまうと、罰則を受けることになるので注意しましょう。

グリストラップから出るゴミの捨て方

グリストラップから出るごみは、バスケット内の生ごみと油や汚泥があります。生ごみは一般ごみとして処理できますが、油と汚泥は産業廃棄物扱いになるため、専門の業者に清掃や処理をお願いすることになるでしょう。グリストラップは定期的に清掃しないと、ゴミが腐敗して匂いやトラブルの原因になります。そのため、清掃と合わせて産業廃棄物の処理もしてもらうことになります。

グリストラップ清掃を行うべき頻度

グリストラップ清掃を行うべき頻度は、部位によって異なります。

第1槽目のバスケット

第1槽目のバスケット内には日々生ごみなどのゴミがたまります。これらのゴミはすぐにいっぱいになってしまうので、毎日回収して捨てるようにしましょう。バスケットにセットする用のネットがあるので、つけておくことで簡単に回収&処分することができます。

廃油と汚泥

グリストラップ内にたまる油は、2~3日に1度、最低でも週に1度すくって除去する必要があります。特に油をよく使用する飲食店等の場合は、よりこまめに油を除去しないといけません。油を除去するためには専用のシートがあるので、それらを活用すると簡単です。また、汚泥も週に1回程度は救い上げて除去しておくようにしましょう。表面に油があると汚泥が溜まっていることに気づきにくいので、油を処理するのと合わせて汚泥の除去もしておくと安心です。

グリストラップ全体

グリストラップ全体の清掃は、数ヶ月に1回行うのが望ましいです。グリストラップ全体の清掃は重労働なので、自分たちで行うのはおすすめしません。全体の清掃は専門の業者に依頼するようにしましょう。

汚泥や油を一般ごみに出すと処罰の対象に

グリストラップ内の汚泥や油は、産業廃棄物として処理しなくてはなりません。専門の業者に回収や処理を依頼せず、一般ごみとして出してしまうと処罰の対象になります。具体的には、これらのゴミを不法投棄した場合や、無許可で営業していることを知っていながらその業者に委託した場合には『5年以下の懲役もしくは1000万円以下』の罰金です。こちらは個人に対しての場合で、法人の場合は3億円以下の罰金が科されます。

業者にゴミの処分を頼む際の費用

グリストラップ清掃の費用は、その大きさによって異なります。大きさに対する費用の目安は以下の通りです。

100リットル未満20000円以下
250リットル以下19000円~25000円

もちろん業者や清掃内容によって費用は変化しますが、基本的にはグリストラップの容量が100リットル増えるごとに、プラス10000円ほどかかると考えて良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか。グリストラップは定期的な清掃を行わないと、悪臭などのトラブルを引き起こします。そのため、定期的に自分たちで内部のゴミを回収する必要があります。ただし、ゴミは産業廃棄物として処分しないといけないものが多いため、必ず専門の業者に依頼して処分するようにしてください。自分たちでメンテナンスをするのが難しい場合は、グリストラップの定期清掃などもあるので利用してみてはいかがでしょうか。本記事が皆様の参考になれば幸いです。