グリストラップが詰まる原因

飲食店に欠かせない設備であるグリストラップ。グリストラップがつまると、水が流れなくなるなど様々なトラブルが発生します。グリストラップがつまる原因には、以下のものがあります。

油汚れがこびりついている

グリストラップ内に流れてくる油が排水管に固着すると、排水の道が狭くなってしまいます。油がなぜ固着するかというと、排水管の壁に気化した油が溜まっていくことが原因です。こうなると悪臭や害虫の被害も合わせて発生するようになります。

異物がつまってる

異物がグリストラップのつまりを引き起こす原因になります。特に飲食店ではおしぼりや割り箸、割れた皿の破片、生ごみといった異物がつまることが多いです。

グリストラップのつまりを解消する方法

グリストラップのつまりを解消する方法として、以下のものがあります。

バスケット内の清掃

グリストラップの第1槽にあるバスケット(受けカゴ)は特にゴミがたまりやすい部分です。このバスケット内のゴミは毎日欠かさず捨てるようにしましょう。多くは流れてしまった生ごみや箸、皿の破片などの異物なので、バスケット以降に流れていかないように回収することが大切です。その際はケガしない様にゴム手袋を着用して作業しましょう。

ワイヤーを使う

グリストラップのつまりを解消する時は、多重ワイヤーを使用します。多重ワイヤーとは、何本もの線材を巻いたワイヤーのことです。グリストラップが詰まった時は、この多重ワイヤーを排水管に通して油汚れなどを取り除きます。

ラバーカップでつまりをとる

ラバーカップはトイレが詰まった時などに使うものです。これをグリストラップが詰まった時に使うと、つまりが解消されることがあります。頑固なつまりは難しいですが、軽く詰まってしまった場合はすぐにラバーカップを使うとよいでしょう。排水口を覆うようにラバーカップを押し当て、圧力をかけたラバーカップを引き上げ、この工程を何回か繰り返すことで詰まりが解消されます。

専用洗剤を流してつまりを溶かす

グリストラップの詰まりを抜くための専用洗剤が販売されているので、これらを使用するのも良いでしょう。水と油脂分を分離するためのグリストラップでは、油汚れが詰まりの原因となっていることが多く、専用の洗剤を使うことで溶かすことが可能です。

固まっている油をひしゃくで取り除く

グリストラップ内を見ると、油が固着している場合があります。これらの固着した油は放置しておくとつまりの原因になるため、ひしゃくなどですくいあげましょう。ここで注意しなくてはならないのは、これらの油は産業廃棄物扱いになるため、一般ごみとして処理しないようにすることです。

高圧洗浄する

高圧洗浄機はグリストラップの清掃でよく使用されますが、つまりをとるために使われることもあります。高圧洗浄機は排水管の汚れを水圧で取り除くことができるので、こびりついている油汚れや生ゴミ、異物などを解消することができます。

グリストラップのつまりを予防するには

グリストラップが詰まってから対処するのはおすすめしません。つまりを解消するのは大変ですし、日頃から予防することが大切です。おすすめの予防法は以下の通りです。

こまめにグリストラップの掃除をする

グリストラップの清掃を定期的に行うのが大切です。特にバスケット内のゴミを毎日回収したり、上部の油を定期的に回収することで、グリストラップが異物でつまったり、油が固着するのを防げます。これらの作業を自分でやるのが難しい場合は、プロに清掃を依頼すると良いでしょう。

業務用のパイプクリーナーを使う

家庭用のパイプクリーナーは、グリストラップ内に流れ込むほどの強い油汚れには対処できません。しかし、業務用のパイプクリーナーであれば、これらの強い汚れにもある程度の効果が見込めます。

プロに清掃を依頼する

1番のおすすめはプロにグリストラップの清掃を定期的に依頼することです。プロであれば、定期的なメンテナンスのコースもあるため、任せるだけでグリストラップの状態を正常に保つことが出来ます。排水管がつまってしまったり、汚れがこびりついてしまう前に依頼しましょう。

まとめ

いかがでしたか。グリストラップは普段の清掃や扱い方に気を付けないと、つまりが発生してしまうことがあります。つまりを解消する方法は本記事で紹介しましたが、つまりが発生しないように日頃から予防することが大切です。グリストラップを設置している方は、ぜひこれらの予防法などを参考にしてみてください。